ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.7.30 08:39日々の出来事

「ゴー宣道場」は新たな進化を始めた

「ゴー宣道場」が新たな展開を見せつつある。
それは門弟・門下生たちが、まったく自主的に集まり、
楽しみながら議論をし、その様子を収録して、編集し、
YouTubeに「門下生チャンネル」として公開していく
という運動を始めたことだ。

これは上からの指示ではなく、門下生たちが全く勝手に
始めたことだ。
これを聞けば、「ゴー宣道場」に集う現場を持つ人々の
声が聞けて、わしとしてはすごく勉強になる。
「ゴー宣道場」の設営や警備に、どれだけ細心の注意や
工夫がされているかも分かって、感心する。

この背景には、「ゴー宣道場」の門下生の主力が40代に
なったことと関係していると、わしは思う。
「ゴー宣道場」は、始めて7~8年経つと思うが、
参加者の主力が30代、20代だったのが、今では、
40代、30代、50代が多くなっている。
やっぱり30代はまだしゃにむに現場を守って足場を
作っていく年代だが、40代になると、各人が責任ある
職場の地位について、足場を固め、余裕が出てきたの
ではないかと思う。

今や「ゴー宣道場」は門下生が盛り上げて、あちこちで
小さなサイズの「ゴー宣道場」が開かれているような
様相だ。
フランスのカフェ文化的なものが、「ゴー宣道場」の
門下生(門弟も含む)によって作られているのかも
しれない。

デモの文化より、わしは議論(ただし公論)の文化の
方が好きだ。
「ゴー宣道場」は進化しつつある。
「ゴー宣道場」は生き物のように自律的に増殖しつつ、
その姿を変えているように思える。
わしは興味津々で見ている。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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